そば和楽山茂登

デパートのそば屋と比較するべく街のそば屋へ

先日デパートのそば屋で天せいろを食べた。十分ではあったものの、最上かというとそういうわけでもなかった。川口駅近辺で食べることのできる、天ざる/せいろの平均値というか、期待値をもう少し深く測りたかったので、比較対象とすべく街の一軒そば屋に入ってみた。その店は外観からはそば屋だとわかりにくい、小料理屋のような佇まい。内装についてもその雰囲気は保たれていて、暗めの照明と小洒落た調度でまとめた、和風バーの様相。席数はカウンター5、6席に、テーブル数脚、座敷いくつか、というところ。入店し、天ざるを注文すると、給仕の方が奥に向かって「お食事です」との声。おそらくまずは「飲み」の客もいるのだろう。確かに一品料理のメニューも充実していて、つまみとともに飲み、締めにそばという用途にも重宝しそうだ。ややしばらくして天ざる到着。デパートの店との大きな違いは、1)大量の海苔、2)天ぷらには天つゆつき、3)天ぷらの構成、だろうか。細かいところでは、そばがかなり細い、天ぷらの揚がりがシャクシャク系という点もある。そばが細いからそう感じたのかもしれないが、量も多少アドバンテージかもしれない。デパートの店よりも一般的に支持を得そうな絵面ではあるが、天ざるというメニューに求めるものによって好みが分かれる気がする(いろいろあるより実は海老2本のほうがいい、という向きもあろう)。蛇足ながら店名はなんと読むのだろう。「そばわらくやまもと」でいいのかね。

天ざるそば。1300円くらい。

Leave a comment

Your email address will not be published.


*