アジアンキッチン

以前から気になっていたケバブ屋でテイクアウトをしてみた。

2019年6月現在、取り壊し工事を今や遅しと待っている状態の、旧プライス横の路地に、少し寂し気にそのケバブ屋は店舗を構えていた。廃墟の生き残りという風情。店の前に折りたたみ椅子が何脚か置いてあったが、基本的には、テイクアウトの店だろう。カウンター越しにケバブサンドの大盛りを注文。甘口か辛口かを聞かれたので甘口に。すると外国人の店員さんがピタパンを手に取り、肉とキャベツの千切りをピタパンの間に詰め始めた。店頭には串に刺さって回転しながら焼かれているケバブの塊肉があったものの、そこから肉を削ぐアクションは行われず、すでに削がれた肉の入った保温ケース(炊飯器?)から肉を出して詰めていく。肉が焼ける速度が需要を上回ると、こうして削がれて備蓄される「保温ケース肉」が増えるのだろう。そうやって肉が詰め込まれていくのだが、これがなかなかにすさまじい量を入れてくる。「肉!肉!肉!草!草!ソーーーース!」と1巡するだけでも結構な量がある工程を、最終的に3巡も繰り返していた。よく入ったものだ。おかげで半円形だったピタパンは、いまやラグビーボールを半分にしたような形状に。それを半ば無理やり紙で包み、渡された。受け取ったそれは、とにかくずっしり。「サンド」と名のついた食品では、ついぞ感じたことのない重みだった。それを家に持ち帰り、食べた。うん、すごい量。でも味は悪くない。コスパ良し。しかし、これなんの肉なのだろうか。鶏肉かな?

ケバブサンド大盛り(甘口)。600円。

Leave a comment

Your email address will not be published.


*